現在日本国内の水素供給量は年間200万トンで、経済産業省では2030年までに年間300万トンの供給を目標としています。
一方、世界最大のCO2排出国である中国ですが、年間3,300万トンの水素を生産し、世界最大規模の水素生産国ともなっています。工業用水素ガスの製造装置は約1,200万基にまで達しています。
中でも広東省仏山市は水素産業の集積地で、2016年に公共交通としての水素バスの運行が始まり、これまでに累計で1,000台の水素バスを投入されました。
中国では近年、15分1元(1元=約20円)で乗れる自転車のシェアリングが盛んですが、仏山市では昨年このシェアサイクルに水素を充填した燃料電池を搭載した自転車が登場しました。
また、今年7月に四川省成都市で開かれた夏季ワールドユニバーシティゲームズでは、パンダのペイントを施した80台の水素バスが運行されるなど、中国でも水素を含めた新エネルギーへの取り組みが積極的に行われています。