農林水産省では訪日中に食に関わる体験をした外国人が、帰国後も本国にいながら日本の食体験ができるような環境整備を図る「食×プロジェクト」を実施しています。
例えば、食×芸術、食×歴史と文化、などのように日本食への関心を高め、日本産農林水産物・食品の輸出拡大につなげていくことを目的にした取り組みです。
また、食×プロジェクトでは2020年より毎年「食かけるプライズ」を実施し、国内の食とアート・歴史等の異分野を組み合わせた体験事例を表彰しています。2023年は全国から108件の応募があり、長野県下伊那郡松川町の果樹園の中のレストランが大賞を受賞しました。古くから果物の生産で有名な松川町では、生産者と共に果樹園を散策しながら町の果樹の歴史や果物づくりの話を聞き、果樹に囲まれながら地元の食材や果物 を使った美食コース料理を楽しむことができます。
大賞以外では愛知県の味噌蔵で音と香りを感じながら、音楽を聴 かせて熟成を促した味噌と通常の熟成によ る味噌の食べ比べ体験や、南アルプスでの天然肉狩猟ツアーなど、芸術や文化と融合した7つの食体験プログラムが「食かける賞」を受賞しました。
食かけるプロジェクトホームページ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/eat/eatmeet/syokukakeru.html