地震や洪水などの自然災害は予期せず突然襲ってくるものです。非常持ち出し品や備蓄など物の準備をすることは多いと思いますが、災害時にも体調を維持することができるよう意識の準備も必要だとされています。
災害時の避難生活で気を付けたい健康課題としては、脱水、かぜやインフルエンザなどの呼吸器系疾患(新型コロナウィルスも)、食中毒、エコノミークラス症候群などがあります。高齢者では動かないことによって心身の機能が低下する生活不活発病になることもあります。共通して言えるのは、手洗いや消毒、水分補給、そして適度な運動が必要だということです。
中でも、エコノミークラス症候群は年齢に関係なく発症すると言われています。動かないことで足に血栓ができ、肺などの血管が詰ってしまう病気です。右の図でエコノミークラス症候群を予防する足の運動を紹介します。このような運動を数時間ごとに行うことで、症状を防ぐことができるとされています。災害時だけでなく、長時間のフライトやデスクワークの時などにも活用できます。