株式会社ミンテンテック

水素発電 ~サステナブルな未来を実現~

2021/05/24

水素焚きガスタービンのイメージ図 (出所:三菱日立パワーシステムズ)

神戸市ポートアイランドにあるドライ低NOx水素専焼ガスタービンの実証試験プラント(下写真)

脱炭素社会にむけて急ピッチで進む水素の利用開発

水素発電というのは、燃料電池とはまた別の方法で、火力発電所で重油や石炭やLNG(液化天然ガス)を燃やす代わりに、水素を燃料に使うという方法で電気を起こします。つまり、水素そのものを燃焼させて空気中の酸素と激しく化学反応させ、そのエネルギーでタービンを回して電気エネルギーを取り出す方法です。

←米の水素火力発電所で使われるもの(水素焚きガスタービンのイメージ図(出所:三菱日立パワーシステムズ))
2025年に水素混焼率(体積比による混合比率)30%で運転を開始し、最大で年間約460万tのCO2排出量削減を見込んでいます。
また、2045年までに水素100%での運転を目指す、としています。

神戸市ポートアイランドにあるドライ低NOx水素専焼ガスタービンの実証試験プラント
(出所:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)
2019年度から、ドライ低NOx水素専焼ガスタービンの技術開発を実施しており、今般、川崎重工が開発したドライ低NOx水素専焼ガスタービンの技術実証試験に世界で初めて成功しました。川崎重工が開発を進めてきた微小な水素火炎を用いた燃焼技術「マイクロミックス燃焼」を生かし、世界で初めてドライ低NOx水素専焼ガスタービンを開発し、2020年5月から神戸市ポートアイランドで技術実証試験を開始しました。この水素ガスタービンと排熱回収ボイラを組み合わせたコージェネレーションシステムからは、約1,100kWの電力と、約2,800kWの熱エネルギーを蒸気または温水にて周辺の公共施設へ供給することができます。