コロナ禍が収束する中でクルーズ旅行ブームの再燃が期待されています。
クルーズ旅行とは大型客船で様々な国や地域を周遊する旅行のことです。船内はさながらホテルやアミューズメントパークのようで、レストランで世界各地の食を楽しんだり、フィットネスジムやプールで体を動かしたり、ステージでのパフォーマンスを鑑賞したりすることができます。また、寄港地では下船して世界遺産を観光したり、現地の人と交流したりすることもできます。
日本から乗船できるクルーズ船の中で、ピースボートは大型客船を利用しながらもリーズナブルな価格で世界一周旅行を提供しています。船内の施設で様々なアクティビティを楽しむほかに、洋上ゲストを招いての講演や趣味の講座などが開催されます。このような活動を通して年齢も出身地も違う人と親しくなることもあります。
ピースボートは国連とパートナーシップを結び、「持続可能な開発目標(SDGs)」の公式キャンペーン船として快適ながら環境に配慮した航海をしています。国際交流の船旅を行ってきた実績から、船上では国際会議が開催されたこともあります。2019年にはニューヨーク停泊中の船上で、「世界海洋デー」を記念する国連の公式レセプションが開催されました。
今年の4月から7月の航海では世界各国から集まった青年たちがパナマで再生可能エネルギーについて学習し、国連環境計画(UNEP)を訪問した後に乗船して、寄港地で先住民との交流やマングローブ植林などを行いました。また、2027年からは液化天然ガスを主要燃料として使用し、風を動力としながら太陽光で電力をまかなうエコシップが導入される予定です。感動と出会いがあり、環境に配慮した世界一周クルーズ旅行、ぜひ体験してみたいものです。