コロナ後の訪日観光客は2023年11月の時点で、2019年の同時期の水準に戻ってきています。訪日ニュースサイトの訪日ラボがGoogleマップ上の口コミを分析したところ、最も口コミの多かった観光スポットは、東京・豊洲にあるアートミュージアム「チームラボプラネッツTOKYO DMM」でした。清水寺や伏見稲荷などの歴史ある観光名所をおさえての1位です。
チームラボプラネッツのような施設は没入型体験(イマーシブ・エクスペリエンス)と呼ばれ、映像などを使用して現実と仮想世界を融合させることで、現実にないものを知覚できる施設です。技術的な進歩により、仮想現実や拡張現実、プロジェクションマッピングなどの技術により、人間の感性を刺激する体験ができるようになっています。
没入型体験は近年海外でも人気があり、例えば、オランダにはダリやガウディの名画の世界に没入できる美術館があったり、中国では世界初の洞窟を利用した没入型シアターが登場したりしています。今年は東京に世界初の没入型テーマパークが開業することになっており、国内外からますます注目を集めることになるでしょう。