再生医療として知られている幹細胞治療ですが、いま予防医療の一つとして注目を浴びています。
幹細胞には胚性幹細胞(ES細胞)、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、体性幹細胞の3つに大きく分類されます。この中で、現在医療の現場で使われているのは体性幹細胞で、中でも間葉系幹細胞が予防医療に用いられています。
間葉系幹細胞治療では、腹部からほんのわずかな脂肪細胞を取り出し、1か月ほど培養して点滴などで体内に投与することで細胞の修復や再生を促します。
この治療の適用となるのは、以下の場合です。
①脳梗塞の後遺症
②動脈硬化の可能性
③加齢や病気による筋力低下
また、治療を受ける人にがんや重篤な心疾患等がないことも条件となります。
幹細胞治療では、病気の治療で傷ついた身体を回復させ、より健康な状態へと導き、さまざまな病気の予防が期待されます。