現在、世界中でSDGsの目標7に掲げられている、2030年までに「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」を達成するために、世界中でクリーンエネルギーである水素の実用化に向けて研究が進められています。そんな中、2021年の8月に日本で世界初、大規模な人工光合成によるソーラー水素の製造実験成功の報道がなされました。太陽光のエネルギーを吸収した光触媒の表面で、直接水と水素を分解し、同時に大量に安価で、かつ純度の高い水素を発生できるという画期的な発生技術です。従来の水素発生方法は、生成する過程で二酸化炭素が発生、自然資源の消費、コスト高などの課題が多くありましたが、この技術がこれらの課題に一石を投じ、普及の一役を担える、との期待が高まっています。日本初のこの技術、今後の発展が楽しみです。