株式会社ミンテンテック

実力を評価することが重要

2024/09/09

実力を評価することが重要

 ネット上で興味深い話を見かけましたのでご紹介いたします。

 ある会社で運転手を募集したところ、給料はそれほど高くないにも関わらず条件に合う人が見つかったので採用した。いざ仕事を始めてみると、この人は真面目で運転技術も高かったので、社長は大変満足していた。
 ある日、社長が運転手と雑談しながら、不動産についてどう思う?金融についてどう思う?などと質問したところ、運転手の答えはとても的確で社長はその見識に驚き、「どうしてそんなに不動産や金融について詳しいのか?」と聞いたところ、運転手は「趣味として研究しているだけです」と答えた。その日はそれで終わってしまったが、それ以降社長はこの運転手に一目置くようになった。
 社長はこのことが気になって、さらに金融や不動産に関する複雑な質問をしてみると、運転手の答えは大学教授を超えるほどものだった。社長が「君はこれまでどんな仕事をしていたのか?」と問いただすと、運転手は「実は私は以前銀行で働いていました」
「銀行で運転手をしていたのか?」「いいえ、大学院を卒業した後、銀行で金融について研究していましたが、リストラに遭いました」
「その学歴や経歴があるのに、なぜ運転手としてわが社に入ってきたのか」と社長が入社の真意を聞くと、運転手は「もし私が修士号を持っているとか、銀行で管理職だったとか言ったら、採用してくれなかったでしょう。私がこのような方法で就職したのは、色々と研究した結果この会社に入りたいと思ったところに運転手の募集があった、運転手は社長との距離が近く社長から学べる、社長と近ければ自分の実力を認めてもらうチャンスがあるかも知れない、このような理由からです」と答えた。
 そうして運転手は社長に実力を認められて主要部門へと異動した。

 この運転手は自分の実力に自信があって、このような一見遠回りに見える方法で転職を果たしたわけです。逆に実力に不相応な立場にいるケースが皆さんの周りにはありませんか?採用や配属において重要なのは、その人の実力を評価することです。この運転手のように意図的に経歴を隠している場合でも、その人の実力を見抜く力が管理職や経営者には求められます。