老化や病気の原因の一つに体が酸化することがあります。酸化は呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が外部からの刺激を受けて反応性の高い活性酸素に変化することで起こります。活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働きますが、過剰になると様々な疾患をもたらす要因となります。
私たちの体には活性酸素に対抗する力、すなわち抗酸化作用が備わっていますが、年齢ととともに低下します。そのため、食事から抗酸化作用のある食品を取るように心がけることが大切です。もちろん、水素吸入も活性酸素の除去に役立ちます。抗酸化作用のある食品とは、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、ポリフェノールを多く含む食品です。
また、食事から摂取した脂質(中性脂肪など)が酸化すると、過酸化脂質となります。過酸化脂質も活性酸素の一つです。過酸化脂質が蓄積されるとがん、動脈硬化、アルツハイマー型認知症などの病気につながります。
この脂質の酸化を測定し、食品の抗酸化作用がどの程度あるかを予測する研究が進められています。これらが明らかになれば必要に応じた抗酸化食品を適切に効率よく選ぶことができるようになるでしょう。