ここ数年、日本近海の漁獲量は減少しています。今年の漁獲量は昨年よりも少なく、過去最低となることが予測されています。今年は近年豊漁だったブリにも不漁の傾向にあります。水産庁によると、これは地球温暖化による海洋環境の変化によるところが大きいとのことです。
このような中で北海道白糠町では漁場の可視化を目指して、最先端の機器を使って漁場の調査を行っています。また、沖合にセンサーを設置して日々の海のリアルな状況を観測し、漁師の方々はそのデータをスマホやパソコンで見て漁に活用しています。新たな水産資源開拓に向け、これらのデータを参考にホタテの稚魚放流も始めました。漁場の可視化、すなわち漁場DXにより、地元の海の生態系に合う豊かな漁場づくりを進めています。
さらに、地元で水揚げされる天然ブリの品質を改善し「極寒ぶり」としてブランド化を図り、ふるさと納税の返礼品としたり、レストランに販売したりしています。海洋環境が変化する中で、漁業の様々な取り組みが行われています。