不整脈は30歳以上になるとほとんどの人に認められると言われています。不整脈には、大きく分けると脈が速くなるもの(頻脈)と遅くなるもの(徐脈)、脈が飛ぶものがあります。脈が飛ぶ不整脈の中で多い原因に期外収縮があります。
脈が速くなる不整脈の場合には、動悸やめまい、胸の痛み、失神、手足の冷感などの症状が起きることがあります。目の前が真っ暗になる眼前暗黒感がある人もいます。
脈が遅くなる不整脈の場合には、動悸よりはめまいや息切れを自覚することの方が多いようです。数秒以上心臓が停止した状態では失神発作を起こすことがあります。また、頻脈や徐脈が長く続くと心不全症状を起こすこともあります。
不整脈の原因は心臓だけにあるのではなく、加齢や自律神経の乱れ、ストレスの蓄積などが考えられており、中年以降では誰にでも起こりうる症状と言えます。もちろん、心臓や肺、甲状腺の病気があったり、高血圧などがある人は特に不整脈が生じやすいことが分かっています。
不整脈の予防にはストレスをためないよう心がけ、規則正しい生活を送ることが大切です。カフェインやアルコールの摂取、喫煙などによって不整脈が誘発されることもあるため注意が必要です。心臓の病気、高血圧など不整脈が生じやすい基礎疾患を持つ人は、これらの治療を行うことも不整脈の予防につながります。